知人が「あなたが好きそうな本じゃない?」と教えてくれました。
真綿詣で 財団法人日本真綿協会 2008年発行
「現代日本に伝わる真綿にゆかりの祭礼、神事、ご利益などを紹介している」本です。
奈良の春日大社、京都の宝鏡寺・恵光寺、熊本の阿蘇神社などが紹介されています。
知人がかわいい〜、といっていたのは、
東京の大宮八幡宮の重陽の節句の菊被綿(きくのきせわた)という行事。
「九月八日の夜、菊に真綿をかぶせ、翌朝、露に濡れ、
菊花が香る真綿で肌をぬぐい、長寿を願う」のだそうです。
写真を見るとその菊にかぶせる真綿が
赤・黄・白の三色の小さな帽子みたいになっていて、
さらその上には小さい真綿が蕊のように
赤には白、黄には赤、白には黄というように乗っています。
そして赤い真綿は黄色の菊、黄は白菊、白は赤い菊を覆います。
それで一本の花で三色揃うようになっているんだそうです。
その写真が本当にかわいいのでした。
たいていの方はご存知だと思いますけど、
真綿というのは、蚕さんが作った繭を煮て引き延ばしたものです。
つまり、「絹」なんですけど、
恥ずかしながら私はこの世界に入るまで真綿は「綿(めん)」だと思ってました
。
Amazonなどで検索しても出てこないので、
あまり一般に流通している本ではないのかも知れません。
結城市の図書館にはありますが、
こちらへ来られないけどどうしてもその本が見たい!という方は、
国立国会図書館にはありますから
地元の図書館で申し込めば図書館間貸出サービスが受けられるかも、です。